2024/08/14
なぜ?!私が、宝石の仕事を始めたのか? 仕事を始めたきっかけと、奇跡的な出来事!!【第2話】
インド行きのチケットを手に入れた。
それはまるで、不思議な縁を感じさせる出来事でした。
手元には300万円。
宝石の世界へ飛び込むための資金だった。
デリーに到着すると、すぐにガイドを雇い、大きな宝石商を次々と訪れました。
しかし、私はルビーもサファイアもエメラルドもダイヤモンドも、何も知りませんでした。
それでも、日本から来た宝石のプロを装い、買い付けを始めました。
唯一知っていた「ラピスラズリ」を基準に、最高の品質と最低の品質の価格を覚えて、それを基準に宝石店を巡りました。
どこが良心的で、信用できるのか、そして安いかどうかを判断し、3つの店に絞り込みました。
そして、朝から晩まで、スタールビー、サファイア、キャッツアイなど、様々な宝石を見てまわりました。
そこで、品質と値段を肌で覚え、宝石の勉強を始めました。
一緒に回ったガイドは、長時間、宝石を黙って見続ける私に呆れていたようです。
4日間、宝石店を巡った結果、私は何も買いませんでした。
なぜか、ここは違うという直感が働いたのでした。
困ったガイドは、少し遠いがジャイプールという町にインド最高のNo.1の宝石商がいると教えてくれました。
「そこに行ってみるか?」
私の直感は、ピンときました。
「是非、行ってみたい!」
翌日朝早く、当時車で6時間かかったジャイプールへ向かいました。
前日の夜から、なぜかドキドキ、ワクワクする感覚がありました。
何かが起きるような予感がしたのでした。
そして、このジャイプールの宝石商との出会いが、私の人生を大きく変えることになるのでした。
【第3話】に続く…