2024/06/05

ノンオイルのエメラルドを買うべきですか???

エメラルドを選ぶ時、「ノンオイル」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
美しい緑色の輝きを放つエメラルドですが、オイル処理が施されているものと、そうでないノンオイルのものがあります。
一体どんな違いがあるのでしょうか?



ノンオイルとそうでないエメラルドの見た目の差は、ずばり透明感です。

内包物が少なく、透き通った感が、半端なく、透明感溢れる輝きを放つのが、ノンオイルエメラルド最大の特徴と言えるでしょう。
水晶のようにクリアで、吸い込まれそうな美しさに魅了されます。
透明度の高さや、クリアなスッキリ感ある輝きを求めるなら、ノンオイルエメラルドは最良の選択です。

しかし、注意していただきたいのは、「ノンオイル=高品質」ではないということ。
エメラルドの価値は、透明度だけで決まるわけではありません。
色の濃淡やテリ感も重要な要素です。



多少透明度が劣っていても、深く濃い緑色や、強いテリを持つエメラルドに魅力を感じる方もいらっしゃるでしょう。

ご自身の好みや価値観に合ったエメラルドを選ぶことが大切です。
ノンオイルにこだわる必要はないと思います。

特に希少性が高いのは、コロンビア産のノンオイルエメラルド。

世界的に見ても産出量が限られており、資産価値の面でも大変優れています。

私も過去に91ctものコロンビア産ノンオイルエメラルドを扱ったことがありますが、現在では市場に出回ることはほとんどありません。
見かけるとしても、3ctから10ct程度のものがほとんどでしょう。
もちろん、コロンビア産なら希少性は、高く、資産価値も十分ありますが、他の産地なら、それほどではありません。
このコロンビア産でかつ、ノンオイルと言うことは、資産としてのポイントになります。



また、注意点がございます。

ノンオイルエメラルドは、人の手の油分が付着すると、その油分がエメラルド内部に入り込んでしまうことがあります。
せっかくのノンオイルエメラルドが、油分によって透明度や輝きを失ってしまう可能性もあるのです。
せっかくノンオイルで買ったエメラルドが、ノンオイルではなくなり、insignificantやminor、F1等に下がってしまうことがあります。

取り扱いには十分注意し、素手で触ることは避け、保管する際は専用のケースに入れるようにしましょう。
あまり、手で触ることは、できないと言うデリケートな石ということになります。

また、近年では「ノンオイル」と偽って、合成エメラルドを販売する悪質な業者も存在します。

購入する際は、信頼できる宝石店を選び、鑑別書を確認するなど、慎重に見極めるようにしてください。

当店では、お客様にご安心いただけるよう、厳選されたノンオイルエメラルドを多数取り扱っております。

経験豊富なスタッフが、お客様のご要望やお好みに合わせて、最適なエメラルド選びをサポートさせていただきます。
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