2023/01/19
まだまだ上がる価値あるエメラルドと、値上がりしないエメラルド
天然エメラルドは、値上がりが続いています。
その中でも、まだ上がる価値あるエメラルドと、値上がりしないエメラルドがあります。
エメラルドは、多くの国、地域で産出しますが、最も価値があり、美しいのは、コロンビア産です。
透明度が他の産地より透明度が高く、テリ、冴えがあり、色も美しいグリーンのものが、あります。
購入するなら、できればコロンビア産が良いです。
エメラルドは、色とオイルで大きな価値と値段の差があります。
最も価値が高い色はVIVID GREEN ですが、その中でもムゾーというカラーは、最も価値があり、世界的に値上がりしています。
ほとんどのエメラルドは、オイルが入れられて、研磨カットされますが、このオイルが全く入ってないノンオイルというものは、とても希少で価値が高いです。
ただノンオイルは、手で触って、手の油が付着してもノンオイルではなくなるぐらい、繊細なもので、ジュエリーとして使うなら、そこまでこだわる必要はないです。
ノンオイルの次は、INSIGNIFICANTという、極わずかにオイルが入っているというものがあり、これも希少で価値があります。
次にマイナーオイルという鑑別があり、これは、少量のオイルが、研磨カットの際に使われたもので、これも価値あるレベルです。
しかし、オイルのレベルや色のレベルは、日本国内の鑑別では出されてなく、海外の鑑別書を取る必要があります。
日常使いのエメラルドジュエリーなら、そこまでの鑑別は、必要ありません。
小さくても、コロンビア産で色とテリが良く、透明度の良い品質のエメラルドは、値上がりしますので今買うべきものです。
色が濃くても詰まった感じでテリのないエメラルドは、品質が悪く、勧められてもやめた方がよいです。
また大きくても、色が薄く傷が多いものは、後で飽きがきますので、やめた方が良いです。
次はザンビア産です。
ザンビア産は、色が濃いものが、ありますが、黒い内包物が、入っているものが多く、見た目は、暗い感じのものが多いです。
業者が、色が濃いから、良いものですと、言われても、コロンビア産ほどの価値も美しさもないと思ってください。
また、ブラジル産のエメラルドも流通していますが、こちらは、黒い内包物は無く透明度も高いのですが、色は緑というより黄緑という感じで、色に魅力が落ちます。
私は30年程前に、エメラルドの神様と呼ばれている方からコロンビアのエメラルドの3ctから30ctぐらいのものを、大量に買ってたものでしたが、ある時期から急に取れる数が減ったから、今回はあまりないんだと言われるようになったのです。
その理由を、無理やり聞き出したところ、驚く理由で、採掘量が激減したということでした。
その当時コロンビアでは、山間部の川の近くで、良いエメラルドがたくさん採掘されていたのですが、川の近くですと、掘っていくと、水が出てきて、その水をポンプで汲み上げないと、掘り進めないんです。
そして、ポンプで水を汲み上げるには、当然電力を使います。
この電力が大変高い金額にのるので、業者達は近くの電線や発電所から電気を盗んで、その電力で採掘をしていたのだと言うことでした。
ところが、この電気泥棒が、ばれることになり、電力を自前で作らないといけなくなり、その電気代が高くつき過ぎて採掘ができなくなった、という話でした。
私の仕入れ先は、この泥棒の石と呼ばれる業者から買っていたらしく、もうそんな安くて良いエメラルドは手に入らないと言われ、それ以降は、この方との取引は無くなってしまいました。
私の友人に、Hさんと呼ばれるエメラルド屋さんがいます。
このHさんは、内包物が多い安いエメラルドを買って、自分で作った機械で高圧で暑く熱したオイルをエメラルドに浸透させて、透明度を上げて傷や内包物を見えにくくして高く売るという仕事をしていました。
ある日、包帯でグルグル巻きにした、Hさんが表れ、オイルを入れてる時に、機械が破裂して熱オイルが飛び散って酷い火傷をしたと言ってました。
オイルを入れるだけでも、毎日が実験で、大変だと言うことでした。
それなら現地で採掘し、研磨カッティングとオイル入れをしている人達は、どれほど大変なんだろうかと思います。
一つのエメラルドが手元に来るまでの歴史を考えると、どんな品質の宝石も、それぞれ愛おしくなります。
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その中でも、まだ上がる価値あるエメラルドと、値上がりしないエメラルドがあります。
エメラルドは、多くの国、地域で産出しますが、最も価値があり、美しいのは、コロンビア産です。
透明度が他の産地より透明度が高く、テリ、冴えがあり、色も美しいグリーンのものが、あります。
購入するなら、できればコロンビア産が良いです。
エメラルドは、色とオイルで大きな価値と値段の差があります。
最も価値が高い色はVIVID GREEN ですが、その中でもムゾーというカラーは、最も価値があり、世界的に値上がりしています。
ほとんどのエメラルドは、オイルが入れられて、研磨カットされますが、このオイルが全く入ってないノンオイルというものは、とても希少で価値が高いです。
ただノンオイルは、手で触って、手の油が付着してもノンオイルではなくなるぐらい、繊細なもので、ジュエリーとして使うなら、そこまでこだわる必要はないです。
ノンオイルの次は、INSIGNIFICANTという、極わずかにオイルが入っているというものがあり、これも希少で価値があります。
次にマイナーオイルという鑑別があり、これは、少量のオイルが、研磨カットの際に使われたもので、これも価値あるレベルです。
しかし、オイルのレベルや色のレベルは、日本国内の鑑別では出されてなく、海外の鑑別書を取る必要があります。
日常使いのエメラルドジュエリーなら、そこまでの鑑別は、必要ありません。
小さくても、コロンビア産で色とテリが良く、透明度の良い品質のエメラルドは、値上がりしますので今買うべきものです。
色が濃くても詰まった感じでテリのないエメラルドは、品質が悪く、勧められてもやめた方がよいです。
また大きくても、色が薄く傷が多いものは、後で飽きがきますので、やめた方が良いです。
次はザンビア産です。
ザンビア産は、色が濃いものが、ありますが、黒い内包物が、入っているものが多く、見た目は、暗い感じのものが多いです。
業者が、色が濃いから、良いものですと、言われても、コロンビア産ほどの価値も美しさもないと思ってください。
また、ブラジル産のエメラルドも流通していますが、こちらは、黒い内包物は無く透明度も高いのですが、色は緑というより黄緑という感じで、色に魅力が落ちます。
私は30年程前に、エメラルドの神様と呼ばれている方からコロンビアのエメラルドの3ctから30ctぐらいのものを、大量に買ってたものでしたが、ある時期から急に取れる数が減ったから、今回はあまりないんだと言われるようになったのです。
その理由を、無理やり聞き出したところ、驚く理由で、採掘量が激減したということでした。
その当時コロンビアでは、山間部の川の近くで、良いエメラルドがたくさん採掘されていたのですが、川の近くですと、掘っていくと、水が出てきて、その水をポンプで汲み上げないと、掘り進めないんです。
そして、ポンプで水を汲み上げるには、当然電力を使います。
この電力が大変高い金額にのるので、業者達は近くの電線や発電所から電気を盗んで、その電力で採掘をしていたのだと言うことでした。
ところが、この電気泥棒が、ばれることになり、電力を自前で作らないといけなくなり、その電気代が高くつき過ぎて採掘ができなくなった、という話でした。
私の仕入れ先は、この泥棒の石と呼ばれる業者から買っていたらしく、もうそんな安くて良いエメラルドは手に入らないと言われ、それ以降は、この方との取引は無くなってしまいました。
私の友人に、Hさんと呼ばれるエメラルド屋さんがいます。
このHさんは、内包物が多い安いエメラルドを買って、自分で作った機械で高圧で暑く熱したオイルをエメラルドに浸透させて、透明度を上げて傷や内包物を見えにくくして高く売るという仕事をしていました。
ある日、包帯でグルグル巻きにした、Hさんが表れ、オイルを入れてる時に、機械が破裂して熱オイルが飛び散って酷い火傷をしたと言ってました。
オイルを入れるだけでも、毎日が実験で、大変だと言うことでした。
それなら現地で採掘し、研磨カッティングとオイル入れをしている人達は、どれほど大変なんだろうかと思います。
一つのエメラルドが手元に来るまでの歴史を考えると、どんな品質の宝石も、それぞれ愛おしくなります。